開発に不可欠なフレームワークという存在

システム開発に携わるJavaエンジニアのスキルセットに不可欠な「フレームワーク」とはどのようなものなのでしょうか。
フレームワークとは
フレームワークを日本語にすると「枠組み」という意味になります。プログラミングの世界のフレームワークとは、途中までは完成しているソフトウェアのことです。フレームワークを利用すればシステム開発を1からスタートさせる必要がなくなり、完成までにかかる時間を大幅に短縮できるようになります。
フレームワークに含まれるのは、クラス、モジュール、ライブラリ、APIなどといった再利用が可能な機能や、そのまま活用できるテンプレート、機能を追加するための機能などです。ライブラリと混同されることがありますが、ライブラリとフレームワークの違いは、全体を制御する方法です。ライブラリの場合はエンジニアが制御のためのコードを記述しますが、フレームワーク全体を制御するのはフレームワーク内にすでにあるコードです。
フレームワークのメリット
フレームワークのメリットは、開発期間を大幅に短縮できることです。1から開発を行うのと途中から行うのとでは、かかるコストがまったく異なります。また、それぞれスキルや手法が異なる複数のエンジニアを集めたチームをまとめたい場合、フレームワークがあることでやり方を共有しやすくなります。フレームワークを中心にプロジェクトを進めていけば品質も安定するので、運用を開始してからの保守もやりやすくなります。フレームワークの仕組みについて深く理解していなくてもプログラムが書けるので、経験が浅いエンジニアが開発に加わりやすくなります。
フレームワークのデメリット
フレームワークのデメリットは、エンジニアのスキルアップを阻んでしまいかねないことです。システム開発を最大限に効率化するという点ではかなり優れているものの、フレームワークを使うシステム開発しか経験したことのないエンジニアは、いつも途中からの開発になり根本的な開発の部分には着手できません。フレームワークの細かい仕組みについて知らなくてもシステムが作れてしまうので、エンジニアとしての底力をつけることは難しくなってしまうでしょう。しかし、現実には多くの開発現場がフレームワークを活用しており、Javaエンジニアの求人でフレームワークを指定している場合も少なくありません。本来ならば1から開発できるスキルを実践で身につけたいところかもしれませんが、現実にはフレームワークなしに語れない状況なのです。エンジニアとしての底力をつけたいならば、フレームワークについての知識をできるだけ深くしつつ、1から開発できるスキルを独自に身につけていくことをおすすめします。
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